埼玉大学 理学部 / 大学院理工学研究科
生体制御学科 / 生体制御学プログラム
Department of Regulatory Biology, Saitama University

金谷萌子 助教

金谷 萌子 KANAYA Moeko ー 助教 ー

■ 神経内分泌学

  • 大学院理工学研究科生命科学部門生体制御学領域 所属
  • 博士前期課程生命科学系専攻生体制御学プログラム 担当
  • 理学部生体制御学科 担当
研究について

私たちヒトもそうですが、有性生殖を行うことで子孫を残す動物にとって、生殖をコントールする脳が雌雄で異なる機能をもつことは非常に重要です。また、雌では卵巣からエストロゲンが、雄では精巣からアンドロゲンがそれぞれ多く分泌され、性差を形作る上で性ホルモンが大切な役割を担っています。私は、学生の頃から数年間、げっ歯類を使って生殖機能の性差や性ホルモンの作用に関する研究を行ってきました。しかし、研究室を異動する中で、性ホルモンは生殖行動において無くてはならない存在というだけでなく、うつ病や痛みの増強など負の側面も持ち合わせている事実に目を向けました。雌雄で異なる性ホルモンを持つことは、うつ病や痛みの制御機能において、性差の原因に繋がるのではないかということです。そこで、2023年度に本学に着任してからは、痛みの性差機能について新たに研究していきたいと思っています。
痛みに対する性ホルモンの役割を明言することは難しいです。痛みの情報は、末梢の感覚器、脊髄後角、そこから幾つもの神経路によって上行し、脳に入力した後に様々な脳領域の修飾を受けているため、制御因子の一つである性ホルモンの効果のみを抽出出来ていないことも要因かもしれません。そのため、痛みの性差に対する性ホルモンの働きを顕在化させるには、経路特異的に性ホルモンの影響について検証する必要があります。痛み行動の自動解析技術などを活かした神経回路特異的なアプローチと、以前携わってきた性ホルモン研究を活かして、性ホルモン感受性のある痛み伝導路に介入した研究を行いたいと考えています。

研究業績