埼玉大学 生体制御学科 / 生体制御学コース

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生体制御学科教職員

坂井 貴文 (細胞制御学研究室

坂井 貴文

坂井 貴文 (教授)  SAKAI Takafumi
分子内分泌学 1954 年生

・大学院理工学研究科生命科学部門生体制御学領域 所属
・博士後期課程理工学専攻生命科学コース 担当
        (連携先端研究コース脳科学領域兼任)
・博士前期課程生命科学系専攻生体制御学コース 担当
・理学部生体制御学科 担当

研究について

 皆さんは、私たちの体が元気に動けることに疑問や驚きを持ったことは有りませんか?我々の体は心臓、腎臓、肝臓、脳などの多くの臓器から構成されていますが、それぞれの臓器が連携を保って影響し合いながら体全体として調和の取れた状態が維持されています。このシステムが機能するためには、体の中で、細胞から個体全体までの様々なレベルでの調節・制御が必要になります。私は、この中でも内分泌(ホルモン)による制御に注目した研究を行っています。もう少し具体的に言うと、ひとつは内分泌調節の要である下垂体に関連する研究です。下垂体には多くのホルモン産生細胞が存在し、全身の状態によってホルモン分泌が行われます。私はこのホルモン産生細胞の増殖および細胞分化のメカニズムやそれらの細胞がどの様な仕組みで分化してくるかを下垂体自身の発生機構と併せて研究しています。もうひとつは、消化管ホルモンの研究です。あまり知られていませんが、胃や腸にも多くのホルモン産生細胞があり(消化管は体内で最大の内分泌器官と言われています)、分泌されたホルモンが消化管運動や、摂食量を調節しています。消化管ホルモン産生細胞がどのようにして産生・分泌調節を受けているか、また、消化管から分泌されたホルモンがどのようにして生理的作用を発揮するかという研究を行っています。最近は消化管からの情報により脳が調節を受けている例も明らかにされていることから、消化管ホルモンと脳機能との関連にも踏み込んだ研究を目指しています。これらの研究を通して、哺乳類を中心とした動物の生命現象の理解に迫ろうと考えています。

高校生へのメッセージ

 生物学の研究には失敗してもめげない気持ちと工夫する姿勢が何より大事であると聴い たことが有ります。確かに、日々の実験は失敗の連続で、疑いようのないきれいな結果が出るまでは、忍耐強く実験を繰り返さなければなりません。うまく行かないからと途中であきらめてしまうと、宝石が入っている原石をむざむざ捨てることになるかもしれませんから、めげずにやることが研究を進める上では大事な点です。ただ、これは諸刃の剣でもあります。長い格闘の末にただの石ころだということが判明し、それまでの努力がほとんど報われないこともしばしばあります。理学部では物事の本質に迫り、全く新しい概念の創出を目指します。新奇なものほど価値がありますが、一方、その研究には大きなリスクも伴います。研究を進める上で、リスキーだから面白いと考えるワイルドでめげない気持 ちが何より大切になります。

学生時代の思い出

 高校は男子校で、生物部に所属していました。近くの女子校の生物部から実験に使うの でヘビが欲しいと言われて、みんなでドキドキしながら、近くの沼にヘビを捕りに行った ことは今でも語り草です。大学時代は学生寮にいて、夜通し友達と酒を飲んでは話をしていました。今から思うと本当に貴重な時間でした。

実験室風景ラット胃粘膜におけるレプチン(赤)、グレリン産生細胞(緑)の二重免疫染色像E5.0 ニワトリ胚下垂体におけるレチノイン酸合成酵素発現細胞の局在(矢頭)研究に用いている小型実験動物

担当講義

細胞増殖分化学
細胞機能学実験
細胞機能学演習
基礎生物学
生物学実験B  他

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