埼玉大学 生体制御学科 / 生体制御学コース

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生き物紹介

マウス(ハツカネズミ)

Mus musculus

 古くから愛玩動物として飼育され、白黒まだら、白、黒と好まれる毛色が珍重されてきました。そのため、系統樹を作製して、好みの毛色のネズミを掛け合わせていたため、実験動物として近交系(兄妹交配を20世代以上継続して得られた、遺伝子的にほぼ同一になった動物)を早く作製することができました。現在では約20系統程の近交系マウスが市販されています。ほ乳類のモデル動物として広く動物実験に用いられ、2002年にほ乳類ではヒトに続き、2番目に全ゲノムが解明されました。分子生物学的研究をする上でのツールとなる、cDNA、SNP(一塩基多型)、マイクロサテライトマーカー、ゲノムDNAのBAC(細菌人工染色体)ライブラリーなどのデーターベースやライブラリーが非常に充実しています。また、遺伝子変異動物においても、自然発生や人為的に関わらず、多くの変異体が見つかっているだけでなく、トランスジェニックマウス、ノックアウトマウスの作製方法も確立され、遺伝子機能を調べる上で有用な実験動物として使用されています。特に、増殖能と分化能を有すES細胞(胚性幹細胞)の作製とその遺伝子改変技術を利用したノックアウトマウスの作製技術はマウスの有用性を大きく高めました。この業績によりマリオ・カペッキ、マーティン・エヴァンズ、オリヴァー・スミティーズは2007年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。分化後の細胞に多能性分化能を持たせた人工多能性幹細胞(iPS)技術の開発により、今後、マウスの遺伝子改変技術は更なる発展が期待されます。

マウスを用いて研究を行っているのは、調節生理学研究室小林哲也教授塚原伸治准教授古舘宏之助教細胞制御学研究室坂井貴文教授足立明人准教授坂田一郎 准教授です。

マウス
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