埼玉大学 生体制御学科 / 生体制御学コース

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生体制御学科教職員

川村 哲規 (発生生物学研究室

川村 哲規

川村 哲規 (准教授)  KAWAMURA Akinori
分子発生生物学 1973 年生

・大学院理工学研究科生命科学部門生体制御学領域 所属
・博士前期課程生命科学系専攻生体制御学コース 担当
・理学部生体制御学科 担当

研究について

 私たちのからだは、どのようにして形成されるのでしょうか。私たちの生命が誕生する受精の際に、まず数万個の遺伝子を両親から受け渡されます。そして、それらの遺伝子が適切なタイミングできちんと協調して働くことで、ひとつの受精卵から機能をもった細胞集団である組織や器官、さらには秩序だった個体が形づくられます。このような過程に、どのような遺伝子がどのように関わっているのかを分子レベルで明らかにする研究が、私が取り組んでいる「分子発生生物学」です。発生生物学の研究を行う上で大切なことのひとつは、発生している胚を直に観察することです。簡単なことのように思えるかもしれませんが、そんなに容易ではありません。例えば、哺乳類は母親の胎内で、鳥類は卵の殻の中で発生が進行するので、発生過程を追うことは困難です。この難点を解決してくれるモデル生物が現在私が研究に用いているゼブラフィッシュという熱帯魚です。ゼブラフィッシュは、体外で卵が受精し、その胚が透明であることから内部の構造を詳細に観察することができます。この利点を生かして、脊椎動物の発生に共通してみられる仕組みを見つけることを目指しています。しかしながら、ただ漫然と観察しているだけでは、新しい発見はなかなかありません。自らが正しい問いを発して、適切に実験をしたときに、ゼブラフィッシュの卵は思いも寄らなかった美しい答えを指し示してくれることが「たまに」あります。そのようなときこそ「研究は面白い」と感じる瞬間です。埼玉大学で学生たちとひとつでも多く共有できたら・・・と心から願っています。


(具体的な研究テーマ)
  小型魚類のゼブラフィッシュを用いて、脊椎動物に普遍的な発生メカニズムを見出すこ とを目指しています。具体的には、発生過程に異常を示す突然変異体の単離およびその解析と発生過程における遺伝子発現の制御機構を染色体構造の変化に着目して研究をしています。

学生時代の思い出

 大学生時代、バックパックを背負って世界中を旅していました。「遠くへ、もっと遠くまで」という想いで、さまざまな国に行きました。旅の思い出として心に残っているのは、壮大な自然や歴史的な建造物のみならず、その地で暮らしている人々との出会いです。世界の国々のいろいろな価値観をもった人たちと接する機会を得たことは、自分自身の価値観を見直すきっかけになりました。

趣味など

 最近、休日には、奥さんと娘と東京の街をぶらぶらと散策しています。地図など気にせず、気の向くままに歩いて、それで、いろいろな発見に出会える東京は楽しいです。新しいことを発信できる研究者と同時に「よきパパ」であることを目指しています。あと、お酒とコーラとカルピスが好きですが、近頃は控えめにしているつもりです。

モデル動物として用いているゼブラフィッシュの成魚受精後、約15時間のゼブラフィッシュ胚

担当講義

生物学実験B
発生情報学演習
発生情報学実験 

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