埼玉大学 生体制御学科 / 生体制御学コース

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生物エッセイ

干物(ひもの)になっても生きている!

掲載:2010年4月15日

イカや魚の干物は水に戻しても再び泳ぎだすことはありません。しかし、植物の中には乾いてカラカラな状態になっても、水に戻すとまた普通の呼吸や光合成を始めて成長することが出来る種が多くのコケ植物やシダの仲間に見られます。このような植物の細胞では、通常では考えられないような乾燥から細胞を守る仕組みが働いていると考えられています。乾燥環境下の生存(アンヒドロビオシス)の仕組みを明らかにするための研究が盛んに行われており、植物の驚異的な乾燥耐性能力が注目されています。私たちのコケ培養細胞を用いた研究でもシリカゲル(乾燥剤)で細胞の99%の水分を奪った細胞の生存を確認しています。現在、この耐性メカニズムに必要だと思われるタンパク質や溶質の解析を行なっています。このような細胞を乾燥から守る物質が明らかになれば、将来、「水に戻すと泳ぎだすスルメ」を作り出すことも?


形態形成学研究室竹澤大輔准教授

乾燥状態のコケ植物
水を加えると・・・
10分後、鮮やかな緑色に
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