埼玉大学 理学部 / 大学院理工学研究科
生体制御学科 / 生体制御学プログラム
Department of Regulatory Biology, Saitama University

学科

学科概要

生体制御学という学問分野は、生物が持つさまざまな制御機構を解明することを目的としています。

 生物はDNAやタンパク質などの分子から、細胞、組織、器官そして個体の各階層から構成されています。それぞれの階層には、その機能が滞りなく発揮出来るように様々な制御システムが存在し、各階層は相互に影響し合って、全体として生命活動を支えています。

 この制御の例として、傷ついたDNAの修復、発生における秩序だった個体形成、細胞間の相互作用による細胞機能の変化、神経やホルモンを介した生体バランスの維持、そして生物の環境ストレスへの応答などが挙げられます。これらは全て、生物に備わった制御システムが関係しています。

 生体制御学は、生物がもつこの制御の仕組みを分子から個体のレベルにわたって理解することを目的としています。このため本学科では、さまざまな専門分野のスタッフが、多様な生き物(動物・植物・微生物)において最先端の研究を推進するとともに、得られた知識や経験を生かして教育を行っています。学生の皆さんは本学科で学ぶことにより、生物に対する幅広い知識と深い理解を得ることができます。

生体制御学科の沿革

 埼玉大学は昭和24年に、旧制浦和高等学校、埼玉師範学校、埼玉青年師範学校が統合されて、文理学部と教育学部をもつ国立大学として発足しました。文理学部の理学科は、その後、理工学部(昭和40年設置)へと発展し、昭和51年には理学部と工学部の2つの学部に分離独立しました。このとき理学部では4学科(数学、物理、化学、生化学)でスタートしましたが、翌年(昭和52年)、新たに生体制御学科が設置されて5学科体制となり、現在に至っています。

右の写真は、平成19年に生体制御学科30周年を記念に植樹したオオヤマレンゲです。