埼玉大学 生体制御学科 / 生体制御学コース

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生体制御学科教職員

足立 明人 (細胞制御学研究室

足立 明人

足立 明人 (准教授)  ADACHI Akihito
時間生物学 1968 年生

・大学院理工学研究科生命科学部門生体制御学領域 所属
・博士後期課程理工学専攻生命科学コース 担当
・博士前期課程生命科学系専攻生体制御学コース 担当
・理学部生体制御学科 担当

研究について

 昔、フランスの学者がおじぎ草を見て、当然のように思っていた事に疑問を持ちました。おじぎ草の葉は夜ねているのに、昼になると葉が立ち上がります。多くの人は「当然」太陽による光の影響と思っていたのですが、おじぎ草を常に暗い部屋に入れても、見事にそれまで昼間だった時間に葉が立ち上がり、夜であった時間に葉はねました。すなわち、葉が昼間立ち上がる現象は太陽の光による影響ではなく、おじぎ草自身にある時計(これを生物時計と呼びます)により制御されていたのです。これが文献に残る最初の生物時計の発見でした。

  生物時計は原核生物から人間に至る全ての生物に存在し、非常に重要なメカニズムであると考えられています。例えば、なぜおじぎ草が葉を立ち上がらせるかというと、その方が光を十分に浴びる事が出来、命の源である光合成の効率を高めることができるからです。そして夜はなるべくエネルギーの消費を少なくするためにねていると考えられます。

  人間を含め、多くの生物で生物時計は重要な働きをしていると考えられています。細胞分裂、代謝、様々なホルモンの分泌、体温や血圧など多く生理現象が生物時計の制御を受けていますし、鳥の渡り、光周性といった年1回の現象にも関与が明らかとなっています。 私はこの生物時計の発振機構や生物時計の制御を受ける現象の分子制御機構、すなわち、どういった遺伝子が、どういうメカニズムで働いているか研究しています。

学生時代の思い出

 私は理系人間でしたが、生物は嫌いでした。というのも、生物は暗記と決めつけていました。大学では数学科に進学しましたが、今の分野に至る大きな転機は中学時代からの先輩からの助言でした。その先輩との交流を含め、学生時代に多くの人と出会い、多くの人と語り合い、多くの人と心と心で接する事で掛替えのない友人をたくさん作る事が出来ました。彼らとの時間は大切な思い出であり、一生の財産です。

高校生へのメッセージ

 皆さんは将来のはっきりとした自分像はありますか?高校生となり、自分を少しずつわかり始め、社会を少しずつ知り始め、まだぼんやりとしたイメージしかないと思います。それでいいのです。世の中、いろいろ面白い事、興味深い事があります。先人の残した書物やインターネット等を参考にしながら、自分の目で確かめ、自分の頭で考えながら様々な経験をして下さい。待っているだけでは何も得られません。そうして体験していくうちに、こうなりたい自分や、こうあったらいいなあという自分が絶対に見つかります。

マウスの行動リズム視交叉上核(SCN)視交叉上核における遺伝子発現の概日リズム

担当講義

細胞機能学
細胞機能学実験
細胞機能学演習
基礎生物学
生物学実験B  他

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